2010年11月17日水曜日

金融市場解説 NEVADAブログより転載

今、世界の金融市場はぎりぎりの瀬戸際にたっており、いつ崩壊してもおかしくない状態になってきています。

アイルランドの国家破産懸念はもう前から指摘されてきたことであり、ギリシャの財政赤字拡大も当然であるという意見も前からあり、動きに目ざとい金融市場からすれば「すでに見てきた事」になります。

そして今、金融市場が気づいたことがあります。

「来年に我々が生きていくための追加のお金(フリーマネー;コストのかからないお金という意味ですが)はもうないのではないか」と。

いち早くこの動きに気付いたファンド関係者は「ファンド」を解消し顧客に運用資金を返却し、自分の資産を守る為に動いています。

「他人のお金を運用するより、自分の資産を守る方が重要である」として一兆円ファンドを返金し、自給自足の生活を実現するために、島に移り住んだファンド経営者もいると言われています。

金融市場は今や自分で資金を増やすことをあきらめ、政府等からの外部資金に依存する体制になっており、これではまともな資産運用など出来るものではありません。

「金融市場を守らなければ国民の金融資産が消えますよ」との脅しも今や国民の反発を買うだけになってきており、「だったら金融市場を一度潰してしまえ」、「国民のお金を奪い取った金融市場関係者の財産を没収して
牢獄にたたき込め」という過激な発言もイギリス等で出てきており、政治家が動けない状態になりつつあるのです。

ユーロが対ドルで1.34台にまで下落してきていますが、それでもまだまだ先の安値よりかなり高い水準にあります。
ユーロが揺らげば揺らぐほど、ユーロ圏の資産家は現物資産に傾斜することになります。

また来年の【EU予算】が決まらないという異常事態に陥ってきていますが、これはEU議会が予算を増やすとしている(+6%)中、加盟各国が厳しい財政状況下で予算を減らす動きになっていることに対して議論がまとまらない状況になってきているのです。

EU加盟諸国と欧州議会が対立しているもので、外から見ていますとばらばらになっているとなり、余計にEUへの信頼が失われています。

ユーロ消滅までのカウントダウンが密かに進んでいます。

http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/

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